俳優の芝居における”アクション”とは 〜『魂の演技レッスン22』解説③〜

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俳優の演技における”アクション”とは 〜上手い役者の芝居の動き方〜

どうも、木全俊太です。

いつも記事を読んで下さってありがとうございます。

今回は『演技における”アクション”とは 〜「魂の演技レッスン22」要約 第3段〜』

というテーマでお送りしたいと思います。

僕は以前芸能事務所でマネージャーをしていたことがあって

今回の記事でも、その頃の経験から

皆さんにお伝えしたいことをシェアさせて頂けたらと思います。

はい、というわけで今回は

『演技における”アクション”とは』というテーマで

前回に引き続き『魂の演技レッスン22』の要約をやっていきたいと思います。

今回は第3回ですね。

今回は演技において良いアクションとはどういうものなのか

ということについて触れていきたいと思います。

それでは早速やっていきたいと思います。

著者のアドラーさんは本書の中でアクションの重要性についてこんなことをおっしゃっています。

わざとらしい演技にならないようにするには

何かを観客に分からせるように演じるのではなく

ただシンプルに”行動する”こと

それがポイントだと。

行動、アクションを行うことに集中していれば

「この演技で大丈夫だろうか…?」と心配しなくて済む。

人物として行動出来ていれば

わざとらしい芝居なんてしなくていいと。

そしてもう一つ大切なことは

観客はその役がどんな人間か、〝行動などの外に現れることからしか判断できない〟ということです。

エスパーじゃないので、その人がどんな感情でいるかは、ただ無表情で静止してる人からは感じ取れませんよね。

感情は行動の結果、生まれるとも言えると思います。

その役が内心どう思っているかも

その役の些細な行動から観客は察するものです。

これは芝居に限った話じゃないですが

つまり、思ってるだけじゃ伝わらないということですよね。

言動で示さないと。

さらにアドラーさんは

アクション動詞のボキャブラリーを増やすことが大事だとおっしゃっていて

例えば、好意を寄せる、非難する、嘆く、落ち着きをなくす、気を散らすなど

人がする行動にはいろんなものがありますが

演技をする上でも

その選択肢をたくさん持っておくことが大事です。

そしてその選択肢の中からどういった行動を選ぶかは

前回もその重要性お話した”想像力”が鍵になります。

この役がこういう状況下にいたら一体どんな行動をするのか?

それをしっかり想像するほど、行動も明確になります。

何をどう想像するかに、その人の才能が現れるものです。

さらにどんなアクションを取るかを考える上で大切なのが

この役のこのシーンにおける”目的”は何なのか?を把握することです。

これは脚本読解にも通じる話ですが

それを読み違えてなければ

トンチンカンな行動をしてしまうということは無くなるはずです。

脚本に書かれている言動にしても

この台詞の真意って何だろう?

この行動をする理由って何だろう?

っていう風に、一つ一つの言動のその理由を明確にすればするほどに

芝居にリアリティが生まれるものです。

何となく演じるということはあってはならないことで

仮に何となく演じて上手くいく時もあるかもしれませんが

それは再現性が無いというか

毎回の芝居の出来に浮き沈みが出てしまいます。

よく例えとして挙げられますけど

台詞にしても、例えば台本に「〇〇なんて、大嫌い!」みたいな台詞があったとしても

それは好きの裏返しである場合もあって

そこは役の関係性とかそれまでのシーンについてちゃんと把握していれば

台詞が変なテンションになってしまうことは無いはずです。

要は字面だけで判断してはいけないということですね。

この辺の脚本読解については次回の記事でさらに詳しくお話出来たらと思います。

とにかく大事なのは、脚本をよく読み込んで、そして想像力を働かせて

自分が芝居の中で取る言動の一つ一つにちゃんと明確な意図を持たせるということですね。

少し余談なんですけど、オーディション会場でのお芝居とかだと環境も殺風景な部屋で

物も何も無いことも多いですけど

そのオーディションの課題が何か小道具が必要そうだったら

それ持参するぐらいでも僕はいいと思います。

それはオーディションに臨む覚悟を示せるっていう意味合いも多少ありますけど

何より小道具があった方がリアルに演じれて、圧倒的に芝居もしやすいですよね。

なのでぜひ皆さんも簡単に用意出来そうな小道具であれば

持参することをお勧めします。

あとそういったオーディションや現場の1発目のリハーサルで心掛けるべきこととしては

気持ち大きめに演じるということです。

監督からよく聞くお話として大きなお芝居を抑えるのは比較的楽だけど

小さく演じられるとそれを大きくするのは演出側としても大変なんですよね。

そういう場面ではやっぱり緊張するから、芝居も縮こまってしまう方も多いものですけど

そこは思い切って、気持ち大きめに演じた方が絶対いいと思います。

そしてそれは普段のレッスンやワークショップの時から心掛けるべきで

やっぱり練習で出来ないことは本番でも基本出来ないものです。

もう一つ練習の時に心掛けるべきこととしては

”自分の性格とかけ離れたことをあえてやる”っていう機会を増やすことです。

オーディションや現場で演じる役は当然自分とは全然違う性格の役であることも多いので

普段練習の時にいろんな性格の役を、特に自分が苦手な、自分と正反対の性格の役を演じる機会を増やしておかないと

本番で結局自分の性格に近い役になっちゃったということになってしまいかねません。

なかなか簡単なことではないですけど、自分と全く違う人物が演じられるとそれはすごい楽しいもので

それこそ役者の醍醐味とも言えますよね。

なのであまり苦行と捉えず、楽しみながら、自分の演じられる役のキャパシティーを増やしていってもらえたらと思います。

はい、というわけで今回は以上にしたいと思います。

次回は『魂の演技レッスン22』の内容から

”脚本読解”と”役作り”というものに着目してお送り出来たらと思います。

ぜひ次回もお読み下さいませ。

これを読んで下さっている皆さんが

役者としてさらに活躍していってもらえることを

祈ってます。

記事を最後まで読んで下さって

どうもありがとうございました!

木全俊太

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元芸能事務所マネージャー 木全俊太
木全俊太です。 このチャンネルでは、僕が芸能事務所のマネージャーをしていた頃に学んだことをお伝えしていきます。 芸能事務所の選び方や、映画やドラマのオーディションに合格する秘訣、監督やプロデューサーから教わった演技の極意など、芸能界を目指す俳優さんや女優さんに役立つ情報をお届け出来たらと思います。 役者の方が芝居で生き...

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