俳優が演技で台詞よりも目を向けるべきこと

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俳優が演技で台詞と同じぐらい目を向けるべきこと

どうも、木全俊太です。

いつも記事を読んで下さってありがとうございます。

今回は

『俳優が演技で台詞よりも目を向けるべきこと』

というテーマでお送りしたいと思います。

僕は以前芸能事務所でマネージャーをしていたことがあって

今回の記事でも、その頃の経験から

皆さんにお伝えしたいことをシェアさせて頂けたらと思います。

はい、というわけで今回は

『俳優が演技で台詞よりも目を向けるべきこと』

というテーマでお話しさせて頂けたらと思います。

早速本題に入っていきたいんですけど、芝居をする上で観ている観客や、はたまた共演する相手に何かを伝える上で

もちろん台詞はそれをダイレクトに伝えられる手段ではありますが

時に台詞以上に自分の想いが伝えられる方法が、”表情”や”仕草”といった

『ボディーランゲージ』です。

芝居を始めたばっかりの時にありがちなのが

台詞を言うことに意識がいき過ぎて、動きで気持ちを表現出来てなくなってしまうということです。

でもより質の高い芝居を目指していく上で大事なのは、表情やしぐさ、動きだけでその心情を伝えられることです。

要は台詞以外の部分も芝居では大事ですよということですね。

個人的に思うことなんですけど、ボディランゲージの方が、実際台詞より多くを語るものだと思っていて

映画を観ていると、何も言葉発していなくても心情が伝わってくる役者さんいると思うんですけど

俳優はそこを目指していくべきだと思うんです。

それじゃあどんなアクション、ボディーランゲージを取っていくべきかということで、ここからは僕が学んできたことを

実際にお芝居に応用できるちょっとしたテクニックも交えて、お伝え出来たらと思います。

まず大前提として 把握しておかないといけないのは、カメラは心の中まで映せないので、役の心の動きは言動で示さないといけないということです。

例えばですけど まず自分がどこに立つか、そういった相手との距離感も心情を表す大事な要素だったりしますよね。

他には、唇を噛んだり、拳を握るっていうアクションだけで、この人は今悔しいんだろうなって思えるし

話しながら誰かと食事をするっていうシーンだったら、食べる手が止まるってだけで何か動揺だったり

驚きがあったのかなって思えたりしますよね。

他には例え台本に書いてなくても、タバコを吸ったり、ガムを噛んでいたりするだけで

その人の人となりが見えてくると思います。

他には友達の家に来た時、すごい部屋が汚いなって思うシーンがあったとして、「部屋汚くね?」みたいなアドリブでもって自分が思ってること示すんじゃなくて

机を指でなぞってみたり、汚いなっていう視線で部屋を見たりとか、敢えて台詞にせずさりげない仕草で示すっていうだけで十分思ってることは伝わるとも思います。

そんな風にあるひとつの体の動きをやるだけで、観ている人に感情って伝わったりするんですよね。

だからこそ動きはなんとなくじゃなく具体的にすることが大事だと思います。

あとは敢えて妙な言動を取って違和感を出して、フックを作るっていう方法もありますよね。

例えば言っていることとやっていることが違うっていう芝居をすることで、その役の”感情が整理できていない様”を出したりっていうのも

場合によってはすごく効果的なことだと思います。

それと、座りの芝居などは普通にやるとどうしても芝居が小さくなりがちなので、あえてティッシュなど、手にする小道具を自分から遠い位置に置くなどして

動きが出るように工夫するのもいいと思うし、手を置く位置ひとつとっても、机の上に置くのと 膝の上に置くのとで、その人の性格や相手との関係性が伝わってきたりもしますよね。

他にも、台詞と台詞の間の心情、その移り変わりも表現すべきで、台本にある言動をしたくなった心情が観ている人に伝わるような芝居をすることも大事だと思います。

その際なんですけど、相手の次の台詞や行動によって、自分がどういう芝居の組み立てをするかが決まってくると思ってて

例えば 次の相手の台詞が「エラそうに!」だったら、その前の自分の台詞はエラそうに言うべきだし、その役の行動心理をちゃんと理解して

感情が途切れないように芝居すると、より観ている人が感情移入出来る芝居になると思います。

それと現場で気を付けるべきこととしては、どういう画角 アングルで撮られているかを把握することだと思います。

個人の心理を表すようなアップで撮るカットでは、顔の動きが大きいと気になっちゃうから、極力細やかな動きで表現するべきだし

複数 または大勢を引きで撮るカットは、関係性や雰囲気を伝える場面だから、テンポを大事にして 動きも寄りの時より大きめに表現するべきだと思います。

それと動作をする上でまず注意すべきこととしては、ひとつひとつの動作がゆっくり過ぎると、芝居が停滞してしまって

演じる方にも観る方にも変な意識が入り込んでしまいがちということです。

一連の動きがスムーズじゃないと信憑性がなくなっちゃうんですよね。

なぜなら人は普段、一つひとつじっくり考えながら行動しているわけじゃないからです。

だからこそ妙な間が出来ないように、台詞だけじゃなくて、動きもテンポ良く芝居をしないといけません。

そういう意味では、普段日常の中でやっていることの全てを、あえて意識的にやってみるっていうのもいいと思います。

例えば 部屋の中を歩いている時に いちいち足元見ないものだよな?とか、気の合う友達と話す時 基本的に逡巡したりはしないよなとか

普段何気なくやっていることも、それをひとつひとつ意識的にやってみると、意外な発見があるものだし、そうやって普段から意識的に日常の言動を行うことで

本番 カメラの前に立った時でも、日常をより忠実に再現出来ると思います。

さらに普段の自分をカメラに映して、それを見返してみるという取り組みも効果的だと思います。

それと 役の感情を伝える要素として大きいのが表情だと思うんですけど、ここで大事なことは顔を作らないことです。

いくら表情が大事とはいえ、このシーンでこの役は悲しんでいるから、悲しげな表情をしようみたいなアプローチだと

どうしても過剰で不自然な表情になりがちで

これは表情以外にも言えることですけど、表情や動きがオーバーだと芝居掛かって見えてしまうんですよね。

さっきも言ったように、特に映像作品でそれが顔のアップのシーンだと、些細な顔の動きもすごく目立ってしまうんです。

だから何事もオーバーにならないように、細やかな表現を心がけるべきで、

例えば最終的には目や眉だけで心情を表現出来るぐらいになれるとすっごくいいと思います。

だからそのシーンに合うように、表情全体を作ろうと思うんじゃなくて、基本的にはまず相手役としっかり向き合って

相手の台詞 お芝居をちゃんと受けようという意識でやれば、自ずと自然な表情になっているものだと思います。

ただいくら自然な芝居をするべきとはいっても、全くのノープランじゃ駄目で

そもそも芝居の新鮮さってインスピレーションからばっかりくるものじゃなくて、やっぱり鍛錬(たんれん)から来るものだと思います。

だから家で、自分がやるシーンでの効果的な動きを何度も何度も研究したりとか、そうやって何度も動きをリハーサルして

いろんな可能性を探ることが大事なんじゃないかなと思います。

とはいえ本番では相手役がどういう芝居してくるか分からないので、一旦そういったプランは忘れることが大事ですけどね。

とはいえまずは自分が演じるシーンは何を視聴者に示すシーンなのかを把握して、そのシーンで持つべき感情が回るような動作や姿勢を考えて

ひとつひとつの動き方をイメージして本番当日を迎えるのが大事だと思います。

台詞を覚えることももちろん大事ですけど、台詞よりもアクションを重ね合わせていくことで、たくさんの想像を観客に喚起させられるような

そんなお芝居が出来るように、日頃から訓練を積んでおくことのも大切ですね。

その訓練の方法としてお勧めしたいのが、上手い役者さんのお芝居をサイレントで観ることです。

そうすると 上手い俳優さんが、いかに計画的で効果的な動きをしているかがよく分かると思います。

目の動きなど 小さな動きまで注意深く観てみると、目線を移動させたりするだけで 感情の変化って表せる人は表せるし

上手い俳優さんは“隠している感情”の出力調整がすごく上手いことにも気付けると思います。

というわけで芝居は動きが大事だという話をしてきたんですけど、何事もそうですがやり過ぎは禁物で

これは監督の是枝裕和監督が仰っていたことなんですけど、”良い役者とは余計なことをしない人”、その空間にどういるべきか分かっている人”、

”自分がどう画面に映っているか、数センチ動くと見え方がどう変わるのかが分かっている人”

というお話をインタビュー記事でされていて、すごくなるほどなって思いました。

だから そういう現場で求められているのは分かりやすい芝居じゃなくて、気付く人は気付く、ちゃんと観てる人には分かるっていう

繊細な芝居なんだろうなって思います。

少ないことは豊かなことっていう意味で「Less is more」なんて言葉もありますけど、無駄なことはしないで、最小限の動きで最大限の効果を出せるような

そういう印象的なアクションをさり気なく入れるっていうのが大事なのかなって思います。

どなたが言っていた言葉なのかは忘れちゃったんですけど、良い役者は そこに何かを“匂わす”芝居が出来るっていうお話を聞いたことがあって

すっごいなるほどなって思ったんですけど、そうやって観ている人が次を予測できてしまうようなハッキリとした示し方はしないで

後々その意味が分かるような、いわば伏線的なアクションが出来る俳優さんはすっごくクレバーだなって思います。

なので余計なことをして観ている人の想像を壊してしまう芝居じゃなくて、観てる人の想像を掻き立てるような

そんな芝居を目指していくといいんじゃないかなと思います。

なかなか難しいことばかり話しちゃったんですけど、これらのことが身に付いたら皆さんのお芝居は劇的に良くなっていくと思うので

何か一つでも取り入れたいと思ってもらえることがあったら、ぜひご自身の芝居に取り入れてみてもらえたらと思います。

というわけで

今回はこの辺にしようと思います。

これを読んで下さってる皆さんが

役者としてさらに活躍していってもらえることを

祈っています。

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木全俊太です。 このチャンネルでは、僕が芸能事務所のマネージャーをしていた頃に学んだことをお伝えしていきます。 芸能事務所の選び方や、映画やドラマのオーディションに合格する秘訣、監督やプロデューサーから教わった演技の極意など、芸能界を目指す俳優さんや女優さんに役立つ情報をお届け出来たらと思います。 役者の方が芝居で生き...

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