オーディションを受ける前に覚えておくべき大切なこと 〜「オーディションハンドブック」要約〜

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オーディションを受ける前に覚えておくべき大切なこと 〜『俳優のためのオーディションハンドブック』要約〜

どうも、木全俊太です。

いつも記事を読んで下さってありがとうございます。

今回は『オーディションを受ける前に覚えておくべき大切なこと』

というテーマでお送りしたいと思います。

僕は以前芸能事務所でマネージャーをしていたことがあって

今回の記事でも、その頃の経験から

皆さんにお伝えしたいことをシェアさせて頂けたらと思います。

はい、というわけで今回は

『オーディションを受ける前に覚えておくべき大切なこと』というテーマで

お話させて頂けたらと思います。

今回はオーディションについての記事です。

映画に出るにしろ、ドラマに出るにしろ

役者活動においてオーディションは避けては通れない難関ですよね。

このオーディションの通過率をどれだけ上げられるかが

役者として生きていけるかどうかを決めると言っても過言ではないと思います。

なので今回はそんな大事なオーディションを勝ち抜く方法を

『俳優のためのオーディションハンドブック』という本を元に

解説していけたらと思います。

この本はですね。

ハリウッドの名キャスティングディレクターである

シャロン・ビアリーさんが書かれている本なんですけれども

非常に勉強になる本なので

今回はこの本の中で特に大事だなと思う要点を

解説していけたらと思います。

それでは早速やっていきましょう。

まず著者のシャロンさんは序章で

”準備”の大切さを語っています。

オーディションにしても現場にしても

どれだけ事前にいろんなことを想定して準備しておけるかが大事だということですね。

結局、本番で自信持って演じられるかは

どれだけ準備に時間をかけたかが全てと言っても過言じゃないと思います。

お芝居っていうとどこか感覚的なものに捉えられがちだから

技術というよりセンスがあるかでしょって思われがちですけど

そんなこと全くなくて、お芝居っていうのは技術が非常に大事です。

言ってしまえば音楽で言うところの楽器演奏者と一緒で

例えばピアニスト志望の人が練習一切せずにプロになれるでしょうか?

本番で良い演奏出来るでしょうか?

出来るわけないですよね。

演技のレッスンを全然しない人は

ピアノの練習全然しないでコンクールに臨むぐらい

無謀なことです。

役者とは”日頃の準備”が全てと

シャロンさんは強く強調されています。

役者がオーディションに臨む上で大切なこととして

自分に自信を持って臨むことだとシャロンさんおっしゃってるんですけど

その自信を持てるようになる為に必要なことも

この準備、つまりは練習を積んでおくことなんですよね。

オーディションに臨む前の不安を消し去る魔法のような方法なんてものは実際無くて

あるとするならば、不安を感じなくなるぐらいに日頃から練習を積んでおくことです。

さらにシャロンさんはオーディションを受ける際に心掛けることとして

一見相反するようなこともおっしゃっています。

それは、オーディションの部屋に入ったら、それまでに行った

脚本読解や役作りや演技プランなど、準備をしてきたことを

一旦全て”手放す”ということです。

それがなぜ必要かというと、芝居っていうのは一人でするものじゃなくて

相手役と複数人で行うものだからです。

いくら演技プランを入念に考えてきていたとしても

相手役が自分の思い通りの芝居をしてきてくれるとは限らないからです。

だからいざ演じる時は自分の演技プランは一旦忘れて、目の前の相手に集中することが何より大切です。

人によっては、「なんだ、それなら準備なんてしてこなくてもよかったんじゃないか」と思われるかもしれませんが

そんなことはありません。

もちろん本番では相手役がどんな芝居をしてくるか分からないので、準備していたことをそのままやるということは通用しなくて、

相手役に合わせて、柔軟に自分の芝居も変えなくてはいけません。

ただこの対応力が発揮出来るかは、何より事前にいろんなパターンを想定出来ていたか、要は準備していたかにかかっているんです。

ちゃんと準備していた人っていうのは理屈うんぬんというより、ちゃんと体も反応してくれるものです。

逆に事前の準備が足りていない人は、相手役がちょっと自分が思っていたのと違う芝居をしてきただけで頭が真っ白になってしまって

うまく対応出来ずに終わってしまいがちなんですよね。

だから本番前に一度忘れるとはいえ、準備をしてきたことは何一つ無駄にはなりません。

何よりちゃんと準備を積んできた役者さんはオーディションでの表情も自信に溢れているものです。

だから審査員の方がよくおっしゃることとして

演技を観る前の、その人がオーディションの部屋に入ってきた時の表情を見るだけで

その人がこのオーディションの為にどれだけ準備をしてきたのかが分かると言っても過言ではありません。

だから繰り返しになりますが、どれだけ準備してきたかが何より大切で

さらに言うと、レッスンやワークショップで稽古する時も

オーディションのつもりで、もっと言うと現場のつもりで

緊張感を持って普段から練習をしておくと

オーディションや現場で過度に緊張してしまうということも

無くなっていくうはずです。

皆さんもオーディションや現場には出来る限りの準備をして臨むようにしましょう。

そしてレッスンやワークショップには本番のつもりで緊張感持って取り組むようにしましょう。

ここまで読んで下さった皆さんは

準備をすることの重要性については十分分かったと思いますので

ここからは具体的にどんな準備をしなければいけないのか

この本の中で特に僕が大事だと思ったこと、解説していけたらと思います。

まず一つ目にそのオーディションはどんな作品のオーディションなのかを

事前に調べられるだけ調べておくことです。

例えばそのオーディションが何かのドラマのシーズン2のオーディションだとしたら

まず間違いなくシーズン1は観ておくべきだと思います。

なぜ観ておく必要があるかというと

オーディションでの芝居をどんなトーンで演じるべきかを知る為です。

そういった事前準備をしていないと

シリアス目のテイストのドラマなのに

コメディ風の軽い芝居をしてしまったり

コメディ風の作品なのに、シリアス目な芝居してしまったりと

完全にトンチンカンな芝居してしまう恐れがあるからです。

何かの続編でもなくて、原作も分からなくて

どういうトーンで演じたらいいかどうしても分からないという場合は

その作品の監督、脚本家の過去作を調べてみて下さい。

必ずそうというわけじゃありませんが、プロデューサーもその企画や作品のテイストに合った

監督、脚本家に依頼していることがほとんどのはずなので

その監督や脚本家の過去作を調べれば

おおよそどんなテイストの作品か分かるはずです。

とにかく事前に知っておく情報は多い方が有利なのは間違いないです。

シャロンさんも「知識は力なり」という有名な哲学者の言葉を紹介してましたが

ほんと格言だなと思います。

余談ですが、審査員の方に何か質問をすることは可能なのかという疑問持たれる方もいると思うんですけど

質問すること自体は問題ないんですが

自分がしっかり準備をしていれば分かることや台本の中に答えがあることを質問してはいけません。

それをしてしまうと、逆に準備不足であることを自分から知らせているようなものなので

質問する場合は、準備は可能な限りしたけど、それでもどうしても分からなかったことだけにしましょう。

それだけやはり準備が大事ということですが

シャロンさんも、準備をしないでオーディションを受けに行くのは、落ちに行くようなもので

正直時間の無駄だとハッキリおっしゃっています。

続いて実際にオーディションの部屋で芝居をする時に気をつけないといけないことの一つをお話し出来たらと思うんですが

表情が審査員に見えるように芝居をして下さい。

たまに3、4人での芝居などで審査員の方に背中を向けて芝居をしてしまう方がいますが

これは非常に損をしています。

表情が見れなくて残念だなと思われるならまだしも

審査員によっては「あ、この俳優は自分の見え方も把握出来てないのか」と思われて

どんなに熱のこもった芝居をしていても、その時点で落選候補になってしまっている場合もあります。

あとオーディションによってはカメラが用意されていて、

そのカメラの前で芝居をするように言われることもあると思うんですけど

この時もあくまでカメラに収まるであろう範囲の中で動くようにしましょう。

いくら素晴らしい芝居をしていてもカメラに収まっていなければ意味がありません。

2、3人などでの複数での芝居で自分がカメラにちゃんと映っているかを測る指標としては

自分の目からちゃんとカメラのレンズが見える位置にいるかどうかというのが一番分かりやすい指標だと思います。

だから相手役などでカメラのレンズが全く見えない位置に自分がいるなと思ったら、カメラが見える位置にさりげなく動くようにしましょう。

一つ注意点としてはいくらカメラのレンズが見える位置にいることが大事とはいえ

カメラを直視するのは絶対NGです。

視野の中に映るようにと言いますか、

この言葉何かの作品のヒロインが言ってた気がするんですけど

いわゆる”視野見”をして下さい。笑

オーディションでの芝居ではどう動けばいいか迷う場面もあると思うんですけど

そんな方に対してシャロンさんはこんな言葉を言われています。

「制限やプレッシャーの中で、出来る限りシンプルな真実味のある演技を目指そう」と。

なので、迷う場面もあるとは思うんですが、あまりフラフラと動かないようにして

こう動こうと思い切って選択して、バシッとシンプルに動くようにしましょう。

また、そもそもそのシーンがどういうカメラアングルで撮影されるものかを予測することも大事です。

分かりやすい例だと例えば車に乗っているシーンだったら、アングル的には胸から上を撮られることになるので

胸から下で何か芝居しても意味が無いですよね。

車のシーンだと例えば運転する人は助手席の相手役の方をずっと見ることは出来ないはずで基本視線は前になるし

助手席や後部座席に座っている人なら、時折外の景色に視線を向けながら、

会話の際は相手役を見たりというアクションを入れると自然に見えると思います。

こういったことは当然台本にト書きとして書いてあったりはしないので

自分で想像してシーンに適した身振り手振りを入れないといけません。

言ってしまえば台本に書かれていない要素をどれだけ表現出来るかが

受かる人と落ちてしまう人を分けると言っても過言ではないかもしれません。

それとシャロンさんはこんなことにも言及されていて

よく人によって独創性に重きを置き過ぎて

ただ単に面白そうだと思ったからという理由で

何か突飛な芝居をしてしまう人がいるけれど

あくまで重視すべきは台本であるといおっしゃってるんですね。

確かに何か印象に残るようなアクションを入れたりする意識も大事なんですけど

それも役の人物やそのシチュエーションに合うものでないといけないということです。

要は印象に残りたいばっかりに、リアリティの全くない大袈裟なアドリブをしてはいけないということですね。

人と差別化を測りたいのなら、もっと細やかなところで表現するべきで

例えばさりげない目線だったり、ちょっとした微笑みだったり、絶妙な間だったり

そういう細かい表現で十分なんですよね。

個性というものも出そう出そうと思うんじゃなくて

テキスト通りに演じても自然と個性っていうものは滲み出ているものです。

あと台本の台詞を安易に変えるのもNGです。

もし万が一どうしてもこの台詞の言い回しだと成立しない気がするという場合は

台詞の言葉そのものじゃなく、ニュアンスやトーンを変えて言ってみるようにしましょう。

きっと台本通りの台詞でも、うまく成立させられることに気付くはずです。

あともう一つ気をつけるべきこととして

よくオーディションや現場では緊張して芝居が縮こまってしまう人が多いから

少し大きめに演じた方がいいとよく言われることですが

逆に大き過ぎてしまうのもいけないとシャロンさんはおっしゃってまして

思い切って演じるのは良いけれど

舞台みたいな大きい声量、アクションで演じてしまっては、それは映像作品では

宜しくないんですよね…。

だから映像作品のオーディションでは小さ過ぎず、でも大き過ぎない

普段僕らが日常で他人とやりとりしているようなサイズ感の芝居を心掛けるようにしてみて下さい。

あと意外と気をつけないといけない事としては

演技の途中で何かミスをしたとしても自分で中断せずに最後まで続けること

そして台本のやりとりが終わっても審査員からカットが掛からなかったら

何かアドリブでやりとり続けてほしいという事なので

芝居を止めないことです。

演技を始めたら審査員からカットがかかるまでミスしようが台本のやりとりが終わろうが

芝居を止めないで下さい。

意外とそのこと知らずに自分で芝居終えちゃう方いるので

お気をつけ下さい。

そんなわけで、本書に書かれているオーディションで気をつけるべきことの一部をご紹介してきましたが

この本の最後でシャロンさんは、何よりも大事なことは楽しんで演じることだとおっしゃっています。

やっぱりその役者さんが芝居を楽しんでいる姿っていうのは審査員にも好意的に映るんですよね。

ただもちろん当日楽しんで演じる為にはしっかりと準備を積んでいく必要がありますけどね。

そしてもしやるだけやったけど落ちてしまったという場合

それは全然悔やむことはないともおっしゃっています。

たまたま役のイメージと少し違っただけだと思えばいいんです。

でもオーディションで良い演技を披露できた人っていうのは別の役でオファーが来たりとか

別の作品でオファーが来るということも全然あるんですよね。

だから合否はあまり気にし過ぎないようにして、自分のベストを尽くせばそれでいいと思います。

この記事が、皆さんがオーディション楽しんで受けられる手助けとなれば幸いです。

というわけで今回はこの辺にしようと思います。

これを読んで下さっている皆さんの中から

近いうちに映画やドラマなどで活躍される方が出てきてくれることを

願っています。

記事を最後まで読んで下さって

どうもありがとうございました!

木全俊太

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元芸能事務所マネージャー 木全俊太
木全俊太です。 このチャンネルでは、僕が芸能事務所のマネージャーをしていた頃に学んだことをお伝えしていきます。 芸能事務所の選び方や、映画やドラマのオーディションに合格する秘訣、監督やプロデューサーから教わった演技の極意など、芸能界を目指す俳優さんや女優さんに役立つ情報をお届け出来たらと思います。 役者の方が芝居で生き...

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