【役作り】今さら聞けない役作りの方法 〜役作りの具体的な手順や森山未來さん、仲野太賀さんらの役作りエピソードのご紹介〜

役作り, 俳優
役作り,

動画版はこちら

【役作り】今さら聞けない役作りの方法 〜役作りの具体的な手順や森山未來さん、仲野太賀さんらの役作りエピソードのご紹介〜

どうも、木全俊太です。

いつも記事を読んで下さってありがとうございます。

今回は

今さら聞けない役作りの方法 〜役作りの具体的な手順とは〜

というテーマでお送りしたいと思います。

僕は以前芸能事務所でマネージャーをしていたことがあって

今回の記事でも、その頃の経験から

皆さんにお伝えしたいことをシェアさせて頂けたらと思います。

はい、というわけで今回は

今さら聞けない役作りの方法 〜役作りの具体的な手順とは〜

というテーマでお話しさせて頂けたらと思います。

早速本題に入っていきたいんですけど

これはあくまで僕が個人的に思うっていうことではあるんですが

役作りにおいて僕が一番大事だと思うことは

“自分のこと”として役を生きることです。

もちろんいざ演じる時は、カメラ位置に伴う自分の動ける範囲だったりとか

客観的な視点っていうのも持ち合わせていないといけないんですけど

役を自分と切り離して演じてしまうと

観ている人からすると

どこか他人事な芝居に観えてしまいがちだと思うんですよね…

俳優は自分とは違う赤の他人を演じるものではあるんですけど

“自分自身のこと”として芝居しないと

上手い芝居は出来たとしても

他人に伝わる芝居には残念ながらならないと思います。

だから、例えば役が抱えている問題を

自分自身の問題として捉えられるかどうか

と言ったことが大事です。

役の感情とか想いは撮影当日までに着々と用意するものなので

撮影の時によ~い、ハイ!で気持ちを作るものじゃないですよね。

逆に言えば、役の感情が自分のこととして捉えられるぐらいに

脚本を読み込んで、理解すれば

例え、泣くシーンがあるような難しい役でも、撮影当日涙を流せるような気持ちが出来上がってると思います。

次に、その役の人生を自分ごと化していく為に必要なのが

“関係性”を深く自分に落とし込むことだと思います。

これは『湯を沸かすほどの熱い愛』の監督の中野量太監督がおっしゃっていたことなんですけど

この映画で主演の宮沢りえさんは、母親役を演じる為に

毎日子役達とメールをしていたそうです。

実際の母と子がするようなことを撮影以外でもすることで

リアルな親子関係を構築する努力をされてたんだなと思うと

この作品が多くの人から称賛されている理由も分かる気がしますよね。

他にも中野監督はすごく勉強になることをおっしゃっていて

芝居で大事なのは、台本のシチュエーションを演じるのではなく

その人物を理解して、この人物がこの状況にいたら一体どうするかを考えることだということもおっしゃっていて

そもそも映画とは人の感情の機微が見せ場であって、ストーリーはあくまで二の次なんだと

説明芝居のような“見せる”意識、どう見えているかっていう意識は

捨てるべきなんだっていう話をされてて、すごくなるほどなって思いました!

じゃあここからは今まで僕がいろんな方から聞いてきたことで

もう少し具体的な役作りの方法の例をお話していけたらと思います。

まず役が決まったらやった方がいいと思うことは、役の履歴書を作ることです。

その役がどんな経歴を持っているのかを想像して、箇条書きで書き出していく

ということをぜひやってみて下さい。

これをやることで、その役に対する理解がすごく深まります。

なんというか、役の輪郭が見えてくるっていう感覚ですかね。

出来ることなら、その役が台本の中でしている経験や仕事は、自分でも体験してみると

より役の気持ちが理解出来るようになると思います。

もし体験出来ないことだとしたら、それをしてる人をよく観察するといいと思います。

例えば駅員の役をやるなら、本物の駅員さんを観察してみて

どういう所作をしているかをよく見るといいと思います。

但し、そうやって得た形式的なイメージだけで演じるのはオリジナリティがなくて面白くないから

それを知った上でどう崩すか、どう面白くするかも考えるとさらにいいと思います。

パブリックイメージを押さえつつ、とは言えそこに縛られずに、自由にやってみるということですね。

役を掘り下げていく時に、特に考えるべき事項があって

まずは“どんな親に育てられたのか”です。

これは芝居に限った話じゃないですが、どんな親に育てられたかは

その人の人格形成に大きな影響を及ぼすからです。

次に、何をしたい役なのか、っていうことも大事だと思います。

その役にとっての人生の目標ですかね。

なぜなら そのことがその役の言動に自ずと現れていくものだからです。

他にも、その役にとって、「何が幸せか」「何が嫌なことか」ということも

把握しておいた方がいいと思いますし

特に、その役が抱えている“葛藤”とは何かを、考えてみることも大事だと思います。

つまり、その役が抱える、“本当はこうしたいんだけど出来ない”っていうことは

なんなのかを考えてみることです。

それを把握することで一気に役作りが深まります。

そうやって表面的なプロフィール事項だけじゃない、役の実質を掴んでいくことが大事です。

そしてこれらのことを、自分が演じる以外の役でもやると

役だけじゃなくてその作品全体に対する理解が深まると思います。

脚本全体を理解せずに、自分の役のことだけを考えちゃうと

それは、木を見て森を見ずということになってしまうので

他の役の掘り下げもやった方がいいんですよね。

あとは自分の役は、シーンに出てこない時に何してる人なのかを考えることもいいと思います。

その役が普段どんなことを考え、何を感じているかを想像してみたり

もっと細分化していくと

例えば仕草はどんなだろうとか、歩き方や話し方、癖はどんな癖があるだろうとかも考えていきます。

いざ芝居をする時に、瞬発的に役っぽい仕草や癖が出てくるまで追求すると、役作りは完璧だと思います。

そうやって役の落とし込みがちゃんと出来ていれば、相手が何をしてこようが

その役としての反応が出来るというわけです。

よく演じる際は一度考えてきたことを忘れるべきだとよく言われていることですけど

こうやって深い役作りが出来ていればですね、本番に頭で色々考えなくても

役としての芝居が出来るものなので

言ってしまえば

役作りや脚本読解というのは、忘れる為にこそやるべきもの

本番で頭じゃなく心で芝居できるようになる為にこそ

やるべきこととも言えるかもしれないですね。

別の言い方するなら、本番でカメラに映るのは、

“その人がどういう準備をしてきたか”っていうことです。

あと少し話逸れるんですが、役作りの別のアプローチ方法としてご紹介したいことがあるんですけど

普通役作りする時は、まず、その役の感情を持つことで、それに伴う言動や仕草が出来るっていう

そういう内面から外面へのアプローチっていうのが主流だとは思うんですけど

それとは逆に、自分の役の、そのシーンでの感情に相応しい仕草や行動をとれば

その感情も自然と起こるっていう、外面から内面にアプローチする方法もあるんですよね。

だから内面の感情だけじゃなくて、このシーンでこの役はどんな身振り手振りをするだろうと

そういうことも色々考えておくことが

結果的に本番で役の内面も表わせることにもつながるというのもあるんです。

あと、これも以前何かの動画で触れたことではあるんですけど

役作りっていうと、自分じゃない誰かになるっていうイメージをどうしても持ちがちですが

その役になるというより、その役の要素を自分の中から探して、それを引き出して、あくまで自分でやること

さらにその役に無い要素を自分から引くっていうイメージが正しいと思ってて

人ってそれぞれいろんな要素を持っているものだし、どんな変わってると思える役でも

その役の要素って誰にでも少なからずあるものだと思うんです。

だから、芝居をすることは、自分を知ることでもあるし

役を掘り下げることは、自分を掘り下げることでもあると思います。

それと自分の役作りが正しいかどうか、どうしても不安になってしまう時も出てくると思うんですけど

そういう時は、撮影前に唯一監督と話せる機会とも言える衣装合わせの時に監督に聞いてみるといいと思います。

ただ間違っても「ここはどう演じればいいですか?」みたいにまるまる全部聞いたら

自分でまず考えろと言われてしまいかねないので

僕はこういう風に考えてるんですけど、監督はどう思われますか?っていう風に意見求めれば

きっといろいろ意見聞かせてくれると思います。

そうやって役作りだけじゃなく自分の演技プランについて意見求めたり、衣装や小道具を用意して提案してみたりすることで

撮影にもすごい良い影響が出ると思います。

あともし自分の役が衣装合わせもない小さな脇役だったとしても、その分自分でいろいろ準備しておくべきだと思うし

その時特に、どうしたらシーンの流れを壊さずに、メインキャストに対して“仕掛けることが出来るか”を考えた方がいいと思います。

まぁここは意見分かれるところではあると思ってて

人によっては、脇役は余計なことを一切しないことが大事っていう人もいると思うんですけど

それだと監督の印象には絶対残らないし

監督も編集現場で何十回と映像を観るものなので、どんな小さな役でも、面白い芝居をしていたり

的確な反応、表情が出来ている役者は、監督の印象に残るものです。

最後に、俳優の森山未来さんのエピソードを紹介させてもらえたらと思うのですが

森山さんはある舞台の1ヶ月の稽古期間中、演じる役の役作りの一環で

テントを自転車に積んで、家に帰らず公園で野宿し、稽古場に通っていたそうです。

当時のことをご本人はこう答えたそうなんですけど、家に帰ると生活があって

稽古した後そのまま家に帰っても、家で過ごす気持ちの切り替えをできる気がしなかった。

舞台で演じたヘドウィグは根無し草(ねなしぐさ)で、どこにも定住できず

地べたを這いつくばっているような人間だから、自分もそうしたかった、と振り返っています。

そうやって実際の生活環境から変えてみるっていうのも、役作りに大きな影響与えるんだなって実感するエピソードですよね。

他にも俳優の仲野太賀さんは、ムカつく役をやることになったら、身の回りのムカつくやつを探して

なぜそいつがムカつくのかを徹底的に分析すると、以前インタビューで話されてたりしました。

役作りのヒントって意外と身の回りの生活の中にあるんだなって教えられますよね。

役作りの方法に正解はないですが、皆さんの役作りに少しでも参考になる部分がありましたらですね

ぜひ取り入れてみてもらえたらと思います。

というわけで

今回はこの辺にしようと思います。

これを読んで下さってる皆さんが

役者としてさらに活躍していってもらえることを

祈っています。

最後にお知らせです。

YouTubeのメンバーシップ機能を使った

役者さん向けオンラインサロンをやっております。

メンバーになって下さった方には

月に2、3本の映画の脚本配布や

毎月違う映画監督を講師にお招きして行っている

メンバーの方限定の演技ワークショップの実施

映像資料の作成のお手伝いなど

様々なサポートをしておりますので

そちらご興味あれば

下記のURLからご参加下さいませ。

元芸能事務所マネージャー 木全俊太【芸能界の勉強】
木全俊太です。 このチャンネルでは、僕が芸能事務所のマネージャーをしていた頃に学んだことをお伝えしていきます。 芸能事務所の選び方や、映画やドラマのオーディションに合格する秘訣、監督やプロデューサーから教わった演技の極意など、芸能界を目指す俳優さんや女優さんに役立つ情報をお届け出来たらと思います。 役者の方が芝居で生き...

記事を最後まで読んで下さり

どうもありがとうございました!

木全俊太

【YouTube】

元芸能事務所マネージャー 木全俊太
木全俊太です。 このチャンネルでは、僕が芸能事務所のマネージャーをしていた頃に学んだことをお伝えしていきます。 芸能事務所の選び方や、映画やドラマのオーディションに合格する秘訣、監督やプロデューサーから教わった演技の極意など、芸能界を目指す俳優さんや女優さんに役立つ情報をお届け出来たらと思います。 役者の方が芝居で生き...

【Twitter】